入間川を歩いて
入間川下流の堤防はどこも歩いていて快適であった。コンクリートではなく盛土堤で周辺ものどかな風景が広がっているからであろう。また、堤防が消滅しても周辺の市(入間市・飯能市など)が入間川を利用して公園や遊歩道などの整備に力を注いでいることが伺える。毎年5月末頃見出しが大きな新聞記事で「飯能ツーデーマーチ」の開催案内を見かけるが、これも年々盛大になっているようで、その都度整備が進められているのであろう。
上流に行く時の起点になる飯能は、木材(西川材)と絹織物で栄えた街だが江戸時代の風情はあまり残っていない。第二次大戦での空襲は免れたが、幕末に上野の山から逃げてきた彰義隊残党と官軍の戦闘で街が焼かれたとのことである。それでも昔の名残が感じられる建物が見られる。
上流の一般道はほとんど歩道が付いており、新道整備で交通量が少ない旧道が多く、かつ川に近接している所が多いので歩行者には快適である。
52kmの両岸を歩いて、下流から「安比奈の水管橋と親水公園」「霞川沿い」「西武廃線橋」「JR八高線の阿須の鉄橋」「飯能大橋河床のポットホール」「割岩水管橋と飯能河原」「吾妻峡ドレミファ橋」「名栗川橋」「さわらびの湯」「有間ダム原石山とトンネル式洪水吐」などが印象に残った。